こんにちは。
突然ですが、数年前に話題になった『暖炉が燃えているだけの番組』、覚えていますか?
海外で大人気の番組「Fireplace For Your Home」が有名です。
定点カメラで撮影した、暖炉の薪が燃えている様子を延々流しているというその番組。
元々はノルウェーの公共放送が数時間放映したところ視聴率が20%を記録したという事で、
世界中で話題になりました。
皆さんも経験があると思いますが、ろうそくや焚火の炎にいつまでも見入ってしまう、なぜか癒されるあの感覚。
揺らめく炎に今も感じるなつかしさ、温かさは、太古の昔より火を熾して生活していた人類のDNAに刻み込まれた記憶なのでしょうか。
現代生活に於いて、家の中で火を使う場所は本当に少なくなりましたね。
電気のなかった昔は、煮炊きに加えて風呂を沸かすのも、夜の灯りも、冬場の暖を取るにも火を熾していました。
人の集う場所には、必ず火がありました。
現代生活では、『人の集うところ、電気あり』といったところでしょうか。
ずいぶん味気ない表現ですが(笑)
そんな電気と共に在る現代人にも、しっかりと太古のDNAが受け継がれていることは、
最近の流行や科学的な見地からも明らかになっています。
間接照明、電球色のダウンライト、シーリングライトもシーンに合わせて色調光まで出来るものが出てきています。
料理をおいしそうに見せるのは、温かみのある色の光。
リラックスタイムには部屋のメイン照明を落として、フロアライトやスタンドライトだけの仄灯りの中でゆったりと過ごす。
灯りと言えば蛍光灯か電球か、といった時代とは、ずいぶん異なってきました。
進化を続け、無機質な物に囲まれ、ストレスの多い現代人だからこそ、夜に熾す火のような素朴な温かさを無意識に求めているのかもしれませんね。
照明次第で家は、ありふれたごく普通の空間にも、人が集う場所にもなりえます。
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